2021.04.05
安全パトロールのリモート化を積極的に展開 ~水力建設現場で強化~
「工事に携わる者全員が “朝来た身体で夕方笑顔で帰る” ことを毎日実直に実施する」
建設業として多くの現場を抱える当社は、これを現場安全管理の基本としています。
安全活動の一環として、作業環境・状況を確認するとともに、現場の声を聞き、一層の安全につなげることを目的に、経営層による現場安全パトロールを実施しています。
一方で、事業領域拡大によって新たな現場も増えてきており、現場安全管理の質を維持し、さらに向上するためには、より多くの現場とコミュニケ―ションを図ることも必要となってきています。
3月9日、水車発電機基礎撤去作業がピークを迎えている東京発電株式会社様の水力建設現場において、リモート安全パトロールを実施しました。本社と同発電所の現場をクラウド対応ウェアラブルカメラ(※1)を使用して結び、現場の作業状況の確認、現場社員からの報告、ディスカッションを行いました。これまでスマートフォンの機能を使用することはありましたが、今回、このカメラを活用したことで、現場(説明者)と本社(参加者)の一体感・臨場感あるリモート安全パトロールとなりました。
リモート安全パトロール
当社エネルギー・産業本部土木・建築センターの中村誠一安全担当は、「当社の水力発電現場は各地に広がっており、その多くは山間地に所在しています。今回行ったリモート安全パトロールは、地理的条件は問題となりません。また、社内でリアルタイムに共有し、参加者を増やすこともできますので、多角的な問題点の洗い出し、さらに迅速な解決にもつながります」と語っています。エネルギー・産業本部では、今後、リモートパトロールの導入拡大を計画しています。
当社は、これまでの知見を活かし、さらに最新技術を活用することで、作業現場のより一層の安全を確保すべく引き続き取り組みを進めてまいります。
※1:クラウド対応ウェアラブルカメラ
インターネット経由でのWebサービス利用をする環境で、身体等に装着しハンズフリーで撮影する事を目的とした小型カメラ
【参考】当社の水力発電所の取り組み
当社の水力発電所建設の取り組みは3四半世紀に及んでいます。初期に当社が建設を手掛けた水力発電所の中で、現在、リニューアルのための工事に取り組んでいるものもあります。また、本年6月からは、新たに鳥取県営水力発電所3ヵ所のリニューアル工事にも着手します。当社は、純国産エネルギーである水力発電所を支えています。
・水力発電所 65年の時を経て再び!(「決算説明会」資料 2019年5月)
・「鳥取県営水力発電所再整備事業」における大型工事の受注について ~長年培ってきた経験と技術力を活用~ (2020年9月)