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2020.11.09 タイ王国内の現地子会社の工場が稼働開始 ~製品製造・販売・輸出を進め、アジア全域での営業販路の構築を図る~

 タイ王国の現地子会社が2019年7月に取得したBangpakong工場(チャチューンサオ県バーンパコン郡)が、このほどリニューアルが完了し、大型設備の製造に向けて稼働いたしました。

 当社は、電力市場、エネルギー市場が激変する中で、収益構造の多様化と組織力の拡大による持続的な成長・拡大を事業戦略の重点課題として位置付けております。これまで電力設備工事で培った実績とノウハウを駆使し、新たな領域を含めた事業領域拡大を図り、多様かつ強固な収益構造を構築すべく取り組んでおります。
 新たな事業領域である海外、特にアジア地域は、エネルギー・電力需要の増加が顕著であり、インフラ投資が増大しております。こうした世界的な潮流に対応すべく、当社としても海外拠点の確保は急務であることから、2016年6月、タイ王国内に発電プラント関係の設備製造・販売および製品輸出を目的とした合弁会社(2社)を設立いたしました。さらに、2019年7月、そのうちの1社であるTES Practicum Co., Ltd.による同国内工場の取得に伴う増資の一部を引き受けることとし、2020年4月、社名をTokyo Enesys(Thailand)Co., Ltd.に変更いたしました。

 Tokyo Enesys(Thailand)Co., Ltd.は、Bangpakong工場においてファンケーシング、煙突、ストラクチャー、ダクト、ダンパーといった発電機械設備の製造を行い、日本および東南アジア向けに販売・輸出を手掛けることとしております。

 Bangpakong工場で進めていた設備の改修・リニューアル工事等が完了し、製品の製造を開始したことから、10月16日に開所式を執り行いました。
 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、参列者は同社の公文将人社長以下現地スタッフ(約70名)のみとなりましたが、今後のBangpakong工場の安全と繁栄を祈願いたしました。
 公文社長は、「タイと日本の文化の良いところを取り入れ、社員一丸となって、タイ有数の品質の高さを誇る会社を目指し、さらにアジア地域の発展に貢献していきたい」と意気込みを語りました。

 当社は2018年度以降、タイ王国からの技能実習生の受け入れを行っております(3カ年計画、計12名)。習得したプラント配管作業の技術・技能、実作業による経験を活かし、本実習生がBangpakong工場において技術・品質向上の中核となることを期待しております。

 今回のリニューアル工事では、レーザー加工機やプラズマ加工機等の入れ替えを行うとともに、高度な製品加工が可能となる「5面加工機」、「肉盛り溶接機」を設置いたします。これらの加工機の導入により、以前の工場で製作していた大型発電設備に加え、お客様からのさまざまなニーズにお応えしてまいります。
 今後、Tokyo Enesys(Thailand)Co., Ltd.は、Bangpakong工場の稼働により製品製造を進めるとともに、もう一つの合弁会社であるSCI Enesys Co., Ltd.(電気設備販売会社)と共に販売・輸出を進め、アジア全域での営業販路の構築に努めてまいります。
 また、同地域の旺盛なエネルギー需要の下、これら東京エネシスグループの2社を海外拠点として活用し、新たな成長分野としてEPC(設計・調達・建設)の一貫した設備工事の受注獲得を目指してまいります。

 

〔 左写真 Tokyo Enesys(Thailand)Co., Ltd Bangpakong工場、右写真 開所式の様子 〕

〔 左写真 レーザー加工機、右写真 プラズマ加工機 〕

公開日:2020年11月9日 / 最終更新日:2020年11月16日

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