2020.09.15
「鳥取県営水力発電所再整備事業」における大型工事の受注について ~長年培ってきた経験と技術力を活用~
このたび当社は、「鳥取県営水力発電所再整備事業」の土木・建築工事を、事業者の「M&C鳥取水力発電株式会社」様(※1)より受注いたしました。
当社は、1947年の会社設立以降70有余年にわたり、大型揚水からマイクロ水力に至る大小各種の水力発電所の建設・保守工事を手掛けており、近年では、長年培った技術力、現場管理力を活かし、中小水力発電所のリニューアル工事の施工実績を重ねております。
今回、「M&C鳥取水力発電株式会社」様から受注したのは、「鳥取県営水力発電所再整備事業」における小鹿第一発電所、小鹿第二発電所、日野川第一発電所の土木・建築工事および水車・発電機などの電機機器の据付工事です。工事期間は、2021年6月から順次着工し、2023年夏から2024年秋にかけて竣工を予定しております。
本工事においては、効率性の向上や周辺・河川環境への影響に配慮した改修工法をご提案するとともに、工事の発注や資機材等の調達において地元企業の活用を進めるなど、地域との共生を目指してまいります。
今回の再整備事業は、公営水力発電施設としてわが国初となるコンセッション方式(※2)によるPFI事業(※3)です。この方式は、公共施設等の整備・運営に民間の経営原理を導入することにより、新たなビジネス機会拡大と公的負担の抑制が期待されております。当社は、本再整備事業の参画により得られる経験・知見を活かし、公共事業工事、プロポーザル(※4)型案件への受注拡大を図ってまいります。
今後も、再生可能エネルギー分野である水力発電事業への取組を引き続き進めていくとともに、本工事においては、安全を最優先に作業を進めてまいります。

〔左写真 小鹿第一発電所、右写真 小鹿第二発電所〕

〔日野川第一発電所〕
※提供:M&C鳥取水力発電株式会社
※1:M&C鳥取水力発電株式会社
三峰川電力株式会社様(代表企業)、中部電力株式会社様、株式会社チュウブ様、美保テクノス株式会社様が設立した特定目的会社
※2:コンセッション方式
施設の所有権を公共が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定する方式
※3:PFI「Private Finance Initiative」
公共事業を実施するための手法の一つで、従来のように公共が直接施設を整備せずに民間の資金と経営能力・技術力(ノウハウ)を活用し、公共施設等の設計・建設・改修・更新や維持管理・運営を民間にて行う公共事業の手法
※4:プロポーザル:
主に業務の委託先や建築物の設計者を選定する際に、複数の者に目的物に対する企画を提案してもらい、その中から優れた提案を行った者を選定すること