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2019.11.08 原子力発電所の水中作業及びエンジニアリング業務に関する協定を更新 ~四半世紀におよぶ豊富な経験と実績を次なるステップに~

 11月7日、東京エネシス本社において、株式会社東京エネシス、東海塗装株式会社、米国UESI社の3社は、圧力抑制室(サプレッション・チェンバ(以下「S/C」))内の保守・点検、補修作業を行う水中作業及びそれに関連するエンジニアリング業務について、これまでの協力関係を継続・強化するための協定に調印しました(今回を含め5回目の協定更新)。

 当社は東海塗装㈱とともに、米国内で水中工法の経験、実績共に豊富なUESI社と1994年に業務協定を結び、翌1995年、東京電力福島第二原子力発電所2号機の保守・点検において同工法による国内初の施工を行いました。以来、25年の間に12基、延べ32回の施工実績を有しています。

 水中工法は、S/C内作業においては、保有する大量の水を抜くことなく、高い技術を有するダイバーの潜水作業により、S/C内水没部の保守・点検、塗膜・溶接の補修作業を行うことができます。水を抜く工法と比べ、工期短縮や廃棄物削減、被曝低減を図ることができ、安全性と効率性が向上できるメリットがあります。

 また、廃炉作業においては、燃料取り出し後に炉内構造物や燃料プール内機器の撤去関連の作業を行う際、線量低減および放射性ダスト拡散防止の観点から、水中作業の需要は多くあると考えています。

 当社原子力プロジェクト部の北豊伸部長は、「今回の3社協定では、相互利益のある新しいビジネスを積極的に開発し、専門知識を活用して継続的かつ積極的に協力することを明示している。既存の原子力発電設備、廃炉関係業務のみならず、新たなイノベーションにより事業を創出できるよう努力していきたい」と意気込みを語っています。

 当社は、このたびの協定更新により、四半世紀におよぶ豊富な経験と実績を活かし、今後の原子力発電所の再稼働や廃炉作業に向けて、主要な顧客である東京電力ホールディングス様はもとより他の原子力発電事業者様の信頼をいただき、多くの作業で貢献できるよう努めていくとともに、新たな分野への参入を目指してまいります。

 

調印式の風景

左から、東海塗装・奈良間社長、UESI社・バランス社長、当社・熊谷社長

左から、東海塗装・奈良間社長、UESI社・バランス社長、当社・熊谷社長

 

UESI社:Underwater Engineering Services, Inc.

 

【圧力抑制室】

原子炉格納容器の下部にあり、原子炉格納容器内圧力が蒸気等で上昇した場合にその蒸気を圧力抑制室内に導いて冷却することで原子炉格納容器内の圧力を低下させる設備。また、原子炉冷却材喪失事故時の非常用炉心冷却系の水源として水を貯蔵する役割もある。

 

【圧力抑制室概略図】

一般財団法人日本原子力文化財団「原子力・エネルギー」図面集より引用・加工

 

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