2026.01.13
福島県楢葉町で「第10回 廃炉創造ロボコン」開催~「東京エネシス賞」は小山工業高等専門学校に決定~
12月20日、全国の高専生らが廃炉作業への活用を想定し、自作ロボットの発想や性能を競う「第10回 廃炉創造ロボコン」が楢葉町の日本原子力研究開発機構(JAEA)楢葉遠隔技術開発センターで開かれ、全国の高専10校と高専連合、タイ高専、マレーシア工科大から計18チームが出場しました。(主催:日本原子力研究開発機構、廃止措置人材育成高専等連携協議会)
本大会は、参加した学生がロボット製作を通じ、福島第一原子力発電所の廃炉に対する関心、創造性や課題発見・解決能力を養うことを目的に2016年から開催されており、昨年に引き続き、当社は協賛企業として特別賞「東京エネシス賞」を設けて大会を支援しています。
今年の競技内容は、福島第一原子力発電所の原子炉格納容器(以下、PCV)でのデブリ回収を想定し、小口径配管をくぐり、障害物の間を通り抜け、階段を下り、下階におかれた障害物(デブリ)を回収して、出発点に戻るまでの工程を10分間で行うというもので、参加18チームが日頃の研究の成果を競いました。
競技の結果、最優秀賞 (文部科学大臣賞)は、唯一課題をクリアしたタイ高専が受賞しました。
「東京エネシス賞」は、小山高専廃炉ロボット製作オネダックチーム2025(ロボット名:Slider back Ⅺ)に授与されました。キャタピラ方式のロボットが多い中、小山高専チームはホイール方式を使用し、現場で重要となる設備との干渉に視点をおいて小型化を図り、安定した走行に狙いを当てて製作されたロボットと次回への期待度が評価されました。
当社は、福島第一原子力発電所の廃炉支援として、これまで高放射線量下エリアでの作業ロボット、ヘビ型ロボットなどの遠隔操作ロボットを開発し、一昨年3月には、福島第1原子力発電所1号機の原子炉格納容器において、ヘビ型ロボットによる内部調査を実施し、デブリの状況を撮影することに成功しました。
また、開発・改良を更に加速するため、原子力本部に「ロボット開発推進グループ」を設置するなど、技術開発を強化し、廃炉作業に於ける高放射線量下領域での安全・確実な作業の遂行にお役に立てるよう取り組んでいます。

〔写真:小山高専様の廃炉ロボット〕

〔写真:小山高専様の廃炉ロボット〕

〔写真:「東京エネシス賞」を授与する崎川常務執行役員原子力本部長〕

〔写真:小山工業高等専門学校小山高専廃炉ロボット製作オネダックチーム2025チーム〕
【参考】
◎当社における廃炉支援の取り組み
・福島第一原子力発電所1号炉原子炉格納容器内部調査にヘビ型ロボット投入(2024.3.14)
・高放射線量下領域での安全・確実な作業の遂行への挑戦 ~原子力本部に「ロボット開発推進グループ」を設置~(2023.10.02 HP掲載)
・ヘビ型ロボット開発による廃炉支援〔動画公開〕 ~高放射線量下領域への挑戦~(2023.03.31)
・ヘビ型ロボット開発による廃炉支援 ~高放射線量下領域への挑戦~(2022.10.19HP掲載)