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2024.01.11 福島県楢葉町で「第8回 廃炉創造ロボコン」開催  ~「東京エネシス賞」に鶴岡工業高等専門学校~

 12月23日、福島県楢葉町で「第8回 廃炉創造ロボコン」が開催され、全国の高等専門学校から14校17チームが出場しました。
(主催:日本原子力研究開発機構、廃止措置人材育成高専等連携協議会)

 この大会は、参加した学生がロボット製作を通じ、福島第一原子力発電所の廃炉に対する関心、創造性や課題発見・解決能力を養うことを目的に2016年から開催されており、今回で8回目を迎え、当社は昨年に引き続き、本大会の協賛企業として特別賞「東京エネシス賞」を設けました。

 競技の結果、最優秀賞 (文部科学大臣賞)は、小山工業高等専門学校が受賞し、3連覇となりました。
 「東京エネシス賞」は、鶴岡工業高等専門学校Fチーム(ロボット名:LITTLE DEMON)に授与しました。昨年の課題であった移動(走行)面を克服し、スムーズでなめらかな移動(走行)を披露した点で評価しました。

 今年の競技では、『スタート位置まで帰還する』課題が加えられ、難易度が各段に増しましたが、昨年を上回る4チームが全ての課題をクリアしました。先輩の経験・技術が後輩へと受け継がれていると共に、高専生のチャレンジ精神の高さが示されました。

 当社は、福島第一原子力発電所の廃炉支援として、これまで高放射線量下エリアでの作業ロボット、ヘビ型ロボットなどの遠隔操作ロボットを開発してきました。また、開発・改良を更に加速するため、原子力本部に「ロボット開発推進グループ」を設置※するなど、技術開発を強化し、廃炉作業に於ける高放射線量下領域での安全・確実な作業の遂行にお役に立てるよう取り組んでいます。


〔写真左:「東京エネシス賞」を受賞した鶴岡工業高等専門学校Fチームが製作したロボット「LITTLE DEMON」、写真右:オペレーションエリアにてロボット操作中の鶴岡工業高等専門学校Fチーム〕


〔写真左:「東京エネシス賞」を授与する五十嵐常務執行役員原子力本部長、写真右:鶴岡工業高等専門学校Fチーム〕

【参考】
・競技課題
 福島第一原子力発電所原子炉建屋内における高線量エリアの遠隔高所除染を想定し、ロボットを遠隔操作により指定された経路を移動後、壁(高さ2,700mm、幅1,000mm)の上部を指定のペンで壁に設置されている模造紙を塗り潰し、再度、スタート位置へ戻るまでの所用時間と作業精度を評価します。

※当社の廃炉支援の取り組み
 ・ヘビ型ロボット開発による廃炉支援
 ・高放射線量下領域での安全・確実な作業の遂行への挑戦

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