2022年4月1日
株式会社東京エネシス
当社は、三菱ガス化学株式会社(以下、「三菱ガス化学」)およびSMFLみらいパートナーズ株式会社「以下「SMFLみらいパートナーズ」」とともに、北海道網走市の能取工業団地内における網走バイオマス発電所2号機および同3号機(以下、2機を合わせて「本発電所」)の開発プロジェクト(以下「本プロジェクト」)に参画することを決定しました。
本プロジェクトは、自然エネルギー発電システムの開発設計、販売、施工および保守管理を主業とする株式会社WIND-SMILE(以下「WS社」)が立ち上げた計画にもとづき、特別目的会社(SPC)である合同会社網走バイオマス第2発電所と合同会社網走バイオマス第3発電所(以下、2社を合わせて「SPC2社」)が事業主体となり、2020年9月から開発を推進している、北海道産の国内材木質チップ100%を燃料に使用するバイオマス発電プロジェクトです。2021年9月には、SPC2社の増資に合わせ、石油資源開発株式会社(以下「JAPEX」)ならびに日本製紙木材株式会社(以下「日本製紙木材」)が出資し本プロジェクトに参画しています。
また、当社および三菱ガス化学ならびSMFLみらいパートナーズは、本プロジェクトに係るJAPEX持分の一部の譲渡により、このたび参画しました。
本プロジェクトの基盤である本発電所の出力規模はそれぞれ9,900kW(2機合計19,800kW)で、2号機は本年8月、3号機は同12月の営業運転開始を目指し、WS社による建設作業が進んでいます。本プロジェクトに係る業務については、当社を含む参画各社がSPC2社から受託し、また、SPC2社への支援を推進していきます。なお当社は、パフォーマンスマネジメント※業務を受託する予定です。
当社は、SPC2社や出資各社とともに、地元の皆さまからのご理解やご支援をいただきながら、環境負荷の低い再生可能エネルギー由来の電力の普及拡大と地域経済の発展へ貢献してまいります。
※パフォーマンスマネジメント:
発電所稼働率、発電量、発電設備及び関連機器の稼働状況のデータ確認、発電所運営の良好維持のための安全・品質管理状況のモニタリング及び助言等
プロジェクト概要(2022年3月31日時点)
1. 発電所概要
名称 :網走バイオマス発電所2号機/3号機
所在地 :北海道網走市能取港町4丁目3番(2号機)、4丁目1番(3号機)
用地面積 :2号機:23,743m2 / 3号機:23,162m2
発電方式 :汽力
出力規模 :2号機/3号機 各9,900kW(2機合計19,800kW)
燃料 :北海道産国内材木質チップ100%
売電先 :北海道電力ネットワーク株式会社
売電単価 :FITによる20年間固定価格買取、加重平均売電単価約30円/kWh(未利用材32円/kWh:約75%、一般材24円/kWh:約25%)
着工 :2号機:2020年9月 / 3号機:2021年5月
運転開始予定:2号機:2022年8月* / 3号機:2022年12月
事業主体 :2号機:合同会社網走バイオマス第2発電所
3号機:合同会社網走バイオマス第3発電所
建設工事 :株式会社WIND-SMILE
アセットマネジメント業務:株式会社ジャペックスグリーンエナジー(JAPEX100%出資子会社)
株式会社東京エネシス(パフォーマンスマネジメント業務を担当)
燃料調達業務:日本製紙木材株式会社ならびに株式会社WIND-SMILE
O&M業務 :合同会社WOOD-SMILE(WS社子会社)
注) * コロナ禍の影響などにより、当初計画の2022年5月から同8月に営業運転開始予定を変更。
2. SPC2社(事業主体)概要
会社名 :2号機:合同会社網走バイオマス第2発電所
3号機:合同会社網走バイオマス第3発電所
本店所在地:北海道網走市能取港町3丁目3番2
代表者 :代表社員 石油資源開発株式会社 職務執行者 代表取締役副社長執行役員 石井 美孝
出資会社 :石油資源開発株式会社 33.8%
出資比率* 三菱ガス化学株式会社 33.4%(新規参画)
SMFLみらいパートナーズ株式会社 20.0%(新規参画)
株式会社東京エネシス 7.0%(新規参画)
株式会社WIND-SMILE 5.1%
日本製紙木材株式会社 0.7%
注)* 参考:3社参画前の出資比率は、JAPEX94.3%、WS社5.0%、日本製紙木材0.7%。
発電所建設地周辺地図
発電所現地写真(2022年3月末時点)
(左写真 2号機、右写真 3号機)
(2号機、3号機建設予定地全景)