BUSINESS

プロジェクトケース

2022年10月、
自社保有のバイオマス
発電所が稼働開始。

政府は太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーを推進するために、
再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で買い取る「固定価格買取制度(=FIT制度)」を制定しました。
それを受け、東京エネシスでは今までの培った発電システムのノウハウを活かし、
数々の再生可能エネルギーの発電所のプロジェクトに参加してきました。
2022年には鳥取県境港市では自らが発電所を保有し、自らがエネルギーを供給する立場となっています。

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現地調査や折衝など、工事するだけではない

工事が開始する前から、電力会社はもちろん、県や市との打ち合わせや書類作成で、担当が広島や鳥取に出張するなど現地調査を踏まえ、実際のボーリング工事が始まったのは2020年1月でした。
ここ境港バイオマス発電所では発電燃料を直接燃やして蒸気タービンを回す直接燃焼方式を採用しました。主な燃料はマレーシアやインドネシアから輸入されるパーム椰子殻です。これは1-2センチの破片材料で、港からダンプカーを使って発電所内のヤード(保管庫)に運びます。境港はパーム椰子殻を荷上げする港に近いのがメリットでした。

02

それぞれの専門分野を活かすことができる

基本電気的なことはそんなに特殊なことはなく、温度、圧力、量等の状況に合わせて制御するシステムは他の火力発電とあまり変わりない一方、24時間体制で燃料を供給するということにはかなり苦労しました。燃料をボイラーへ運んで燃焼させるため、ヤードから運ぶ近くには水産加工業者も多く、粉塵等の影響を極力少なくする必要がありました。これには機械系を担当するエンジニアと共に対応していました。また、工事範囲は発電所内だけではなく、電力を中国電力の発電所に送るの必要な送電線を道路の下に約3kmの埋設する工事も行いました。これらの工事には電気系、機械系、土木系のエンジニアが協力してプロジェクトを進めていく必要がありました。

03

発電所を運用するということの意味を知る

今回は100%出資会社が運用も行うため、福島の火力発電所を運転・運用を行っていたメンバーや、機器メーカーの技術員も加わり、2022年5月に試運転を開始。また、発電所で働く人たちを募集するのも私たちの業務の一つで、地元の高校やハローワーク等にも出向いて対応しました。
10月には現地で採用したメンバーも加わり、営業を無事運転を開始し、これから20年間続く運転運営が本当のスタートとなります。

TOPICS

2018年度より外国人技能実習生の受入れを開始し、現在はタイ人を受入れ、工場現場で実習を行い、人材育成に貢献しています。
2020年にはタイでエネルギーシステムに不可欠な機械設備を製造する会社「Tokyo Enesys(Thailand)Co., Ltd.」を立ち上げ、さらに電気設備販売会社「SCI Enesys」も設立しました。最新の製造設備を完備し、日本はもちろんこれから電力需要の拡大が予想されるアジア諸国を中心とした世界各国のプラント事業の参画を目指します。